Figma制作ルールマニュアル・ガイド

このページの目的と対象

Figmaでデザインを作るときの決まりをまとめたページです。Figmaのデータが、そのままコーディングに渡せる状態になっていることを目指します。HTML・CSSの決まりはコーディング規定にあるので、ここには書きません。

対象

迷ったときの優先順位

  1. レギュレーションサイト(このサイト)の規定
  2. 案件ごとの個別の指示
  3. このページ

規定と個別の指示が食い違うときは、推測で決めずに確認してください。

画面サイズと確認する幅

制作の基準

版 Figmaの枠の幅 中身の最大幅
PC 1440px 1280px
スマートフォン 390px 枠いっぱい(左右の余白を除く)
  • PC版は必ず作る。スマートフォン版のデザインを作るかどうかは、案件ごとに決める。作る場合は390pxで作る。
  • 中身の最大幅1280pxは、共通CSS(.l-fixbox)の値と同じ。
  • PCの枠1440pxでは、左右に80pxずつ余白ができる。
  • スマートフォンの左右の余白(画面の端から中身まで)は18pxを基準にする。

表示が切り替わる幅

全案件共通で、次の3か所で表示が切り替わります(レスポンシブ対応)。

画面の幅 区分 変わること
1280px以上 PC 基準のデザイン
1279px〜1025px PC(狭い) 余白と行間の微調整だけ。段組みは変えない
1024px〜601px タブレット 段組みを変える
600px以下 スマートフォン 縦に積む

768pxなど、これ以外の幅で切り替えるデザインは作りません。

確認する幅

すべての幅のデザインを作るのではなく、Auto Layoutで枠の幅を変えて、崩れないかを確認します。

広い画面
1920px
基準
1440px、390px
切り替わる境目
1280pxと1279px、1025pxと1024px、601pxと600px
小さい端末
375px、320px

1920pxでは、メインビジュアル・背景・装飾が切れたり、間延びしたりしないかを見ます。

文字

大きさ

  • 文字は、PCで16px以上にする。例外は、読ませない飾り(著作権表記、NEWなどのバッジ、矢印などのアイコン)だけ。
  • 表、写真の説明文、注記、パンくず、メニューも対象。小さくしたくなる文字も、読ませる文字として扱う。
  • 本文の標準は18px、行間は1.6倍。
  • 見出しの標準は次のとおり。案件のデザインで変えてよい。
h1
40px
h2
32px
h3
26px
h4
24px
h5
22px
h6
20px

スマートフォン版の大きさ

実装では、画面の幅が1279px以下になると、文字の基準が10pxから9pxに下がります。PCで18pxの文字は、スマートフォンでは自動的に16.2pxになります。

  • スマートフォン版は、実際に見える大きさで作る。Figmaで16pxと作った文字は、スマートフォンで16pxに見える。
  • Figmaの数値を単位(rem)に直す計算(9で割る)は、実装のときにAIが行う。デザインを作る人は、換算を気にしなくてよい。
  • スマートフォン版の文字は、14.4px以上にする(PCの16pxに当たる大きさ)。きりのよい数字で作るなら15px以上。

書体

  • Webフォントとして配信できる書体(Google Fontsなど)だけを使う。パソコンに入っているだけの書体は使わない。
  • 見出しの書体と本文の書体を、制作の最初に決める。

並べ方

  • 本文の段落は中央寄せにしない。スマートフォンで改行の位置が乱れるため。
  • 中央寄せにしてよいのは、見出し、ボタン、1行で収まる短いキャッチコピーだけ。
  • 見出しとキャッチコピーは、言葉の途中で改行されない位置で区切る。

Figmaでの管理

くり返し使う文字の設定は、Text Stylesに登録します。

色

最初に決める3色

ロゴをもとに、制作の最初に次の3色を決めます。

役割 使う場所 CSSの変数
メインカラー サイト全体の基調 --color-main
サブカラー 背景、区切り --color-sub
コンバージョンカラー お問合せ・申込みなどのボタン --color-conversionbg
  • コンバージョンカラーは、お問合せ・申込みなどのボタン専用にする。本文のリンク、飾り、見出しには使わない。あちこちで使うと、ボタンが目立たなくなる。
  • 本文のリンクは、リンク用の色(--color-txtlink)と下線で区別する。

そのほかの色

文字
--color-txt
アクセント
--color-accent
本文のリンク
--color-txtlink
罫線
--color-border
ボタンの文字
--color-conversiontxt

Figmaでの管理

  • 色は、必ずFigmaのVariables(色を変数として登録する機能)で作る。実装では、Figmaの色の変数とCSSの変数を1対1で対応させる(スタイルシート(CSS))。
  • 変数にない色を、その場で直接指定しない。必要な色は変数に足す。
  • Variablesが必須なのは色だけ。文字の設定はText Stylesで管理し、余白と角丸は数値のままでよい。

余白

  • 余白は8pxの倍数で考える。共通の基準は、8px、16px、24px、32px。スマートフォンの左右の余白18pxだけは例外(制作の基準を参照)。
  • セクションの間の余白は、共通CSSで次のとおり決まっている。Figmaでもこの値を基準にする。
大きなセクション(h2の単位)の間
80px
その中のセクション(h3の単位)の間
60px
さらに中(h4の単位)の間
40px
さらに中(h5・h6の単位)の間
30px
  • 上の値はPCのもの。スマートフォンでは、大きなセクションの間は50pxが基準。
  • 余白は、Auto LayoutのGapかPaddingで作る。余白のためだけの空のFrameは置かない。
  • カードの中の余白は、上下を同じにする。

Auto Layout

すべてのFrameでAuto Layoutを使います。使っていないと、AIがレイアウトを読み違え、コードが崩れる一番の原因になります。幅と高さの設定(Hug、Fill、Fixed)は、次の考え方で選びます。

Fill
親の幅に合わせて伸び縮みさせたいもの(本文の段落、カード)
Hug
中身の量で大きさが決まるもの(ボタン、ラベル)
Fixed
大きさを固定したいもの(アイコン、中身の最大幅1280px)
  • 高さをFixedにしない。文章が増えたときに、はみ出すため。例外は、写真の枠とアイコン。
  • 背景の飾りなど、重ねて置くものだけ、Absolute Positionを使ってよい。

部品(Component)

  • 先にデザイン規定の部品見本を見る。見本にある部品(ボタン、カード、表、FAQ、流れ図など)は、形を新しく作らず、色と書体だけを案件に合わせる。
  • 見本にない部品を作るときは、くり返し使うものをComponentにする。
  • 状態の違い(通常、Hover)は、Variantsで管理する。
  • カードを横に並べるときは、見出しの行数が違っても、カードの高さがそろう作りにする。
  • PCで3列に並べるカードは、枚数を3の倍数にする。4枚のときは、2列×2段にする。

画像

  • 写真は、お客様の実際の写真を優先する。
  • 横に並べる画像は、縦横の比率をそろえる。縦長と横長を同じ列に並べない。
  • メインビジュアルと背景の画像は、1440pxだけでなく1920pxでも確認する。
  • 人物や商品など、大事な部分が切れないかを、PCとスマートフォンの両方で確認する。
  • 背景と中身は、別のレイヤーに分ける。
  • 文字だけのセクションが続かないよう、写真、アイコン、図を入れる。
  • 書き出しの形式、倍率、ファイル名、保存先は、画像の保存方法に従う。

動きと状態

静止画では伝わらない部分を、Figmaで確認できる状態にしておきます。

Hoverとスライド

  • Hoverは、ボタン、カード、メニューの3種類について、代表を1つずつ作る。同じ種類の部品は、代表と同じ動きとして扱う。
  • スライダーやカルーセルは、次の1枚に切り替わる動きを1往復分作る。
  • お客様にFigmaのリンクを送る前に、Prototypeの再生画面で実際に操作して、動きを確認する。
  • スマートフォン版は、Hoverに頼らない。タップで同じ内容が伝わるようにする。

作っておく状態

フォーム
入力前、エラーが出たとき、送信が終わったとき
スマートフォンのメニュー
開いたとき
FAQなどの開閉
開いたとき
文章の量が変わる場所
一番長い場合と一番短い場合

押しやすさ

スマートフォンで押す場所(ボタン、メニュー、リンク)は、縦横45px以上にします。

PC版とスマートフォン版

スマートフォン版のデザインを作る案件での決まりです。

  • PC版を直したら、スマートフォン版への影響を必ず確認する。
  • PC版の内容を、そのまま縮めてスマートフォン版にしない。画面の幅、情報の量、操作のしかたに合わせて作り直す。
  • PC版とスマートフォン版の両方を確認するまで、修正は完了としない。

レイヤーの名前

名前は、デザインを作る人とAIで分けて付けます。

デザインを作る人が付ける名前

  • セクションの親のFrameと、くり返す要素(カード、項目)の親に、日本語で役割が分かる名前を付ける(例:「料金」「制作の流れ」「お悩み」)。
  • Frame 123 のような自動で付いた名前を、セクションや部品に残さない。
  • 文字のレイヤーは、名前を変えない。原稿がそのまま名前になっている状態でよい。
  • HTMLに出さない飾り(見出しの飾り、矢印、背景の模様)は、名前の頭に「装飾 / 」を付ける(例:「装飾 / 見出し飾り」)。

AIがコーディングの前に付け直す名前

デザインが決まったあと、AIが、日本語の名前をCSSのクラス名に付け直します。頭に付ける文字は、どのCSSファイルに書くかで決まります。

対象 頭に付ける文字 CSSファイル
ヘッダー、フッター、メニュー、枠組み l- layout.css
くり返し使う共通の部品 c- component.css
トップページのセクション p- page-main.css
内部ページのセクション p-ページ名__ page-agent.css
  • 例:l-header、p-price、p-price__card、p-about__company
  • 名前を付けるのは、セクションの親と、くり返す要素の親だけ。見出し、本文、途中の入れ物には付けない。

Figmaファイルの構成

  • Pageを、「正式デザイン」「部品」「旧案」「参考」に分ける。
  • PC版とスマートフォン版のFrameは、名前で見分けられるようにする(例:「トップ PC 1440」「トップ SP 390」)。
  • 旧案と参考資料は、正式デザインと同じPageに置かない。
  • お客様に送るリンクは、正式デザインのPageだけにする。

AIに渡すとき

  • AIは、Claude Code、Codexなどを指す。
  • AIに渡す前に、完了前のチェックを済ませる。
  • 渡すときは、対象のFrameを選び、「選択範囲へのリンクをコピー」で取ったリンクを渡す。
  • AIには、構造の抜けや規定との食い違いをチェックさせる。AIの指摘を採用するかどうかは、人が決める。
  • AIが作ったコードを、そのまま正としない。コーディング規定に合っているかを確認する。

完了前のチェック

「はい」と言えない項目が1つでもあれば、完了としません。スマートフォン版を作らない案件では、スマートフォン版に関する項目は対象外です。

画面サイズ

  • PCは1440pxで作ってある(スマートフォン版を作る案件では、390pxでも作ってある)
  • 中身の最大幅は1280pxになっている
  • 1920pxで、メインビジュアル・背景・飾りが切れていない
  • 1280と1279、1025と1024、601と600、375、320の幅で崩れていない

文字と色

  • PCで16px未満の文字がない(飾りを除く)
  • 本文の段落に中央寄せがない
  • メイン、サブ、コンバージョンの3色が決まっている
  • コンバージョンカラーを、お問合せ・申込みのボタン以外に使っていない
  • 色がすべてVariablesに登録されている
  • くり返し使う文字の設定がText Stylesに登録されている

作り

  • Auto Layoutを使っていないFrameがない(重ねて置く飾りを除く)
  • 余白のためだけの空のFrameがない
  • 文章が入る場所の高さがFixedになっていない
  • 部品見本にある部品を、別の形で作り直していない
  • 横に並べた画像の比率がそろっている

動きと状態

  • ボタン、カード、メニューのHoverが、代表1つずつ作ってある
  • スライダーの切り替わりが、再生画面で動く
  • フォームのエラーと送信完了、スマートフォンのメニューを開いた状態が作ってある
  • スマートフォンで押す場所が、縦横45px以上ある
  • PC版の修正が、スマートフォン版にも反映されている

名前と構成

  • セクションと部品に、Frame 123 のような名前が残っていない
  • 飾りの名前の頭に「装飾 / 」が付いている
  • 旧案と参考資料が、正式デザインと別のPageにある